原因の場所がわかれば、手の打ちようがあります
適応障害は、原因の場所がはっきりしているのが特徴です。だから治療も「耐える力をつける」ではなく、その原因との距離をどうつくるかが中心になります。
ここでは4つのことをします。① ストレスのもとを絞り込む ② 離れたときどうなるかを2週間記録する ③ 変えられることと変えられないことを仕分ける ④ 戻るときの条件を先に決める。
全部やらなくて構いません。書いた内容はお使いの端末の中だけに保存されます。
「職場がつらい」では手が打てません。職場の何がつらいのかまで降ろすと、変えられる部分が見えてきます。
職場がつらい → 上司との関係がつらい → 上司から人前で指摘されるのがつらい → 週に2〜3回、朝の朝礼で起きる
きっかけになった出来事のあと、わりとすぐ(3か月以内くらい)に始まっているか。ここが適応障害かどうかを考えるときの目安のひとつになります。何年も前からずっと、という場合は別の見立ても考えます。
このワークの中心です。2週間、1日1回だけ「その日の気分」を0〜10でつけてください。仕事や学校に行った日と、行かなかった日を見比べます。
「行った?」の欄には 行 / 休 と入れてください(在宅勤務など迷うときは、負荷が高かったほうで)。空いている日があっても大丈夫です。
行った日と休んだ日で、差があるかどうかです。差がはっきりしているほど、原因の場所がはっきりしているということになり、環境を調整する意味が大きくなります。
逆に休んだ日も同じくらいつらいのなら、環境の調整だけでは戻りにくい状態かもしれません。その場合は治療の順番が変わるので、診察でお伝えください。
全部を変えようとすると動けなくなります。いま手が届く範囲を切り出すためのワークです。
変えられないものを変えようと力を使い続けるのが、いちばん消耗します。置いておくと決めることも、立派な対処です。そして、変えられないことが多すぎるときは——それ自体が大事な情報です。その環境との相性を考える材料になります。
「つらいので配慮してください」より、具体的な1つをお願いするほうが通りやすいです。「朝礼での報告を、しばらく書面に替えていただけませんか」のように、何を・どれくらいの期間まで言えると、相手も判断しやすくなります。
休んでいる方へ。「元気になったから戻る」だけで戻ると、同じことが起きやすいです。何が変わっていれば戻れるのかを、先に言葉にしておきます。
戻ってしまってからだと、言い出すきっかけがなくなりがちです。復帰の相談をする場が、いちばん条件を伝えやすいタイミングです。書いておくと、そのとき使えます。
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