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休職のてびき

安心して休むための準備ガイド

休職は「治療」の大切な一歩です

まずお伝えしたいこと

休職は「逃げ」ではありません。

こころや体が限界を迎えているとき、休養をとることは回復に向けた大切な一歩です。骨折したら歩かないように、こころが疲れきったときも「休む」ことが最も効果的な治療になります。

このてびきでは、休職に入るときの流れや手続き、休職中の過ごし方をまとめています。不安なことがあれば、いつでも診察でご相談ください。

休職に入るまでの流れ

1

主治医の診察

現在の状態を診察し、休職が必要と判断した場合は診断書を作成します。診断書には病名と休職の推奨期間が記載されます。初回は1〜2ヶ月程度が一般的で、状態に応じて延長します。

2

会社への連絡

診断書を上司や人事部門に提出します。直接の対面が難しい場合は、メールや郵送でもかまいません。休職に入ることと、連絡手段(メールなど)を伝えておきましょう。

伝える内容の例:

・ 医師から休養を指示されたこと
・ 診断書を添付すること
・ 休職中の連絡手段(メールなど)
・ 引き継ぎ事項(簡潔に)

3

傷病手当金の申請

健康保険の傷病手当金を申請しましょう。給与の約2/3が最長1年6ヶ月支給されます。申請書には主治医の意見欄があるので、次回の診察時にお持ちください。

→ 傷病手当金の詳しい説明を見る

4

自立支援医療の申請

精神科の通院費用が3割→1割に軽減されます。休職が長期になる場合は経済的な助けになります。お住まいの市区町村窓口で申請できます。

→ 自立支援医療の詳しい説明を見る

5

休養に入る

手続きが終わったら、まずはしっかり休むことに集中しましょう。「何かしなければ」と焦る必要はありません。回復の最初のステップは、十分な休養です。

手続きチェックリスト

必要なものを確認してチェックしていきましょう。一度にやる必要はありません。

📄 会社関連

💰 お金の手続き

🏥 通院

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休職中の過ごし方

回復には段階があります。焦らず、今の自分に合った過ごし方をしていきましょう。

休職直後〜2週間ごろ

まずは「何もしない」時期

この時期にやることは「休むこと」だけです。

  • 好きなだけ寝てかまいません
  • テレビやスマホをぼんやり見ているだけでもOK
  • 「何かしなきゃ」と思わなくて大丈夫
  • 処方されたお薬はきちんと飲みましょう
  • 食欲がなくても、少しずつ食べることを意識する
2週間〜1ヶ月ごろ

少しずつ生活リズムを整える時期

気力が少し戻ってきたら、生活リズムを意識し始めましょう。

  • 朝起きる時間を少しずつ一定にしてみる
  • 近所を散歩してみる(5分でもOK)
  • 3食食べることを心がける
  • 日光を浴びる時間をつくる
  • まだ無理はしない — 調子が悪い日は休む
1ヶ月〜

活動量を少しずつ増やす時期

主治医と相談しながら、徐々に活動の幅を広げていきましょう。

  • 図書館やカフェに出かけてみる
  • 軽い運動(ウォーキングなど)を取り入れる
  • 読書や簡単な作業に取り組んでみる
  • この時期から復職の準備を意識し始めても良い

「調子の波」は自然なことです

回復は一直線ではありません。良い日と悪い日を繰り返しながら、少しずつ良い日の割合が増えていくのが一般的です。「昨日は調子良かったのに今日はダメだ」と落ち込む必要はありません。

使える制度まとめ

傷病手当金 → 詳しく見る

健康保険に加入している方が対象。連続3日間の待期期間のあと、4日目から給与の約2/3が支給されます。最長1年6ヶ月。申請書は健康保険組合または協会けんぽから入手できます。毎月の申請が必要です。

自立支援医療(精神通院医療) → 詳しく見る

精神科の通院にかかる医療費の自己負担が3割→1割に軽減されます。申請はお住まいの市区町村の障害福祉課などの窓口で行います。主治医の診断書(専用様式)が必要です。

住民税・社会保険料

休職中も住民税や社会保険料の支払いは続きます。会社から請求される場合と、自分で納付する場合があります。支払いが難しい場合は、市区町村に減免・猶予の相談ができます。

限度額適用認定証

医療費が高額になった場合、限度額適用認定証を提示すると窓口での支払いが自己負担限度額までになります。健康保険組合に申請できます。

気をつけたいこと

回復を妨げやすいこと

以下のことは回復を遅らせてしまうことがあります。

  • お酒で気を紛らわせる — お薬との相互作用もあり、睡眠の質も下がります
  • SNSや仕事関連の情報を見続ける — 焦りや自責感が増すことがあります
  • 「すぐ復職しなきゃ」と焦る — 中途半端な回復での復職は再休職のリスクを高めます
  • 通院や服薬を自己判断でやめる — 必ず主治医と相談してください
  • 自分を責め続ける — 休職は必要な治療の一環です

ご家族へ

休職を「見守る」ということ

ご本人にとって、休職は大きな決断です。「仕事を休んでいる」という罪悪感を抱えていることが多く、ご家族の何気ない一言が大きな影響を持ちます。

声かけのヒント

こんな声かけを
「ゆっくり休んでいいよ」
「体調どう?」
「ごはん、一緒に食べよう」
避けたい声かけ
「いつまで休むの?」
「みんな頑張ってるのに」
「気持ちの問題じゃない?」

ご家族ご自身のケアも

支える側も疲れます。一人で抱え込まず、周囲の方や相談窓口を利用してください。ご家族だけで診察を受けることもできます。

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