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認知行動療法ってなに?

いちばん大切な3つのこと

1考え方のクセに気づく練習です
つらい気持ちの裏には「考え方のクセ」があります。それに気づくだけで、気持ちが軽くなることがあります。
2行動を変えることでも気分は変わります
気分が先ではなく、行動が先。小さな行動の変化が気分を変えるきっかけになります。
3自分でできるスキルが身につきます
治療が終わった後も使えるセルフケアのスキル。再発予防にもつながります。
先生からのひとこと
「認知行動療法は、世界中で効果が確認されている治療法です。一緒に練習していきましょう。難しくありませんよ。」
🧠

つらい気持ちの正体

つらい気持ちは、出来事そのものではなく、「出来事をどう受け取ったか(考え)」から生まれます。

出来事 考え (認知) 気分 行動

同じ出来事でも、受け取り方が変わると気分も変わります。認知行動療法は、この「考え」と「行動」に注目する治療法です。

🔍

考え方のクセ

誰にでも「考え方のクセ」があります。つらいときは、こんなクセが強くなりがちです。

白黒思考
「全部ダメ」「完璧でなきゃ」
🔮
読心術
「きっと嫌われている」
🏷️
レッテル貼り
「自分はダメ人間だ」
📢
拡大解釈
小さなミスを大ごとにする
🙈
良いこと無視
良いことがあっても「たまたま」
🎯
自分のせい
何でも自分の責任にする

気づくことが第一歩

大切なのは、「考え」と「事実」を分けること。たとえば…

💭
考え(自動思考)
・「上司は私を無能だと思っている」
・「もう二度と元気になれない」
・「みんな私を嫌っている」
📋
事実
・上司の気持ちは確認していない
・以前も辛い時期を乗り越えた
・普通に話してくれる人もいる
💡 自動思考はあくまで「考え」であって「事実」ではありません。
📝

考えを書き出してみる

認知行動療法では、つらいときの考えを「書き出す」練習をします。これを「コラム法」といいます。

1状況を書く
いつ、どこで、何があった?
2自動思考を書く
そのとき頭に浮かんだ考えは?
3気分を書く
そのとき感じた気持ちは?(不安80%、悲しみ60% など)
💡 書き出すだけで「自分を客観的に見る」練習になります。
🔄

もうひとつの見方

自動思考に気づいたら、「他の見方はないかな?」と考えてみます。

「この会議で失敗した。もう終わりだ」
「一つの会議がうまくいかなかっただけ。次に活かせることもある」
「あの人に嫌われている」
「たまたま忙しかっただけかもしれない。確認してみよう」
「自分には価値がない」
「つらいときはそう感じやすい。でも支えてくれる人もいる」
💡 「ポジティブに考えよう」ではなく、「バランスの取れた見方」を探すのがコツです。
🚶

行動からも変えられる

気分が落ち込んでいると、何もする気が起きません。でも、「行動が先、気分はあと」。これが行動活性化のポイントです。

🚿
シャワーを
浴びる
☀️
カーテンを
開ける
🚶‍♀️
5分だけ
散歩する
好きな飲み物を
入れる
💡 「やる気が出たらやろう」ではなく、「やったらやる気が出る」。小さなことから始めてみましょう。
🧪

小さな実験をしてみる

認知行動療法では、「本当にそうかな?」を確かめる「行動実験」も大切なスキルです。

1予想を立てる
「同僚に相談したら迷惑がられるだろう」
2実際にやってみる
勇気を出して相談してみる
3結果を振り返る
「意外と親身に聞いてくれた」→ 予想とちがった!
💡 頭で考えるだけでは変わらないことも、実際にやってみると「あれ、大丈夫だった」と気づけます。
📅

CBTの進め方

認知行動療法は、ふつう週1回、全10〜20回ほどのセッションで進めます。

毎回のセッションで新しいスキルを学び、次のセッションまでに「ホームワーク(宿題)」で実践します。カウンセラーと一緒に取り組むこともできますし、ワークブックを使って自分で練習することもできます。

💡 「自転車の練習」と同じ。知識だけでなく、実際にやってみることが大事です。

こんな症状に効果があります

認知行動療法は、幅広い症状に効果が確認されています。

😔
うつ病
😰
不安障害・
パニック障害
🌙
不眠症
🔁
強迫性障害
😣
PTSD
🍽️
摂食障害
💡 お薬と組み合わせることで、さらに効果が高まることがわかっています。
🌸

まとめ

大切な3つのことを、もう一度。

1考え方のクセに気づく
2行動を変えれば気分も変わる
3自分で使えるスキルが身につく