いちばん大切な3つのこと
強迫性障害(OCD)は、自分でも「おかしい」「やめたい」とわかっている考え(強迫観念)が頭から離れず、それを打ち消すための行動(強迫行為)を繰り返してしまう病気です。
50〜100人に1人がかかるといわれており、決してめずらしい病気ではありません。
こんな考えが頭から離れなくなります。
不安を打ち消すために、こんな行動を繰り返します。
強迫行為をすると一時的に安心しますが、「やらないと不安」という気持ちがどんどん強くなり、行為がエスカレートしていきます。
強迫性障害は、脳の中の「心配センサー」が過剰に反応している状態です。
セロトニンという神経伝達物質のバランスが乱れ、「もう大丈夫」という安心の信号がうまく届かなくなっています。
性格や育て方の問題ではなく、脳の回路の働きが関わっています。
SSRIという種類の抗うつ薬が、強迫性障害に効果があります。脳内のセロトニンを増やし、「心配センサー」の過剰反応を抑えます。
効果が出るまで4〜8週間かかることがあり、うつ病よりもやや高用量が必要になることが多いです。
ERPは、強迫性障害にもっとも効果的な心理療法です。
「不安な場面にあえて向き合い(暴露)、強迫行為をしない(反応妨害)」練習を段階的に行います。
最初は不安が高まりますが、時間とともに自然に下がっていきます。これを「馴化(なれ)」といいます。
ERPの大切なポイント。不安は、強迫行為をしなくても時間がたてば自然に下がります。
強迫性障害の治療には時間がかかることもあります。でも、多くの方が着実に改善しています。
大切な3つのことを、もう一度。