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アサーション・ワークシート

〜 自分も相手もラクになる会話の練習 〜

📝 このワークについて

「言いたいことが言えない」「つい強く言ってしまう」——どちらも、本当は相手とうまくやりたい気持ちの裏返しです。このワークでは、アサーション・トレーニングの考え方をもとに、ちょうどいい伝え方を4つのステップで練習します。入力した内容はスマホに自動保存されます。

WORK 1

自分の伝え方パターンを知る

10の場面で「自分ならどうする?」を選んでみましょう。正解・不正解はありません。自分の伝え方のクセに気づくことが目的です。

🔍 3つの伝え方パターン

A. 我慢する:自分の気持ちを飲み込んで、相手に合わせてしまう
B. ぶつける:思ったことをそのまま言って、相手を傷つけてしまう
C. 伝える:相手の事情も考えながら、自分の気持ちをちゃんと届ける

Q1

仕事が立て込んでいるのに、上司から「これも今日中に」と言われた

💡 自分の状況を具体的に伝えたうえで、代わりの案を出すのがポイントです。「できません」ではなく「こうならできます」と伝えると、上司も判断しやすくなります。
Q2

レストランで注文と違う料理が来た

💡 「〜だと思うのですが」とワンクッション入れると、お店の方も確認しやすくなります。間違いを指摘すること自体は、何も悪いことではありません。
Q3

ママ友や同僚からランチに誘われたけど、気が進まない

💡 「ありがとう」から始めると、相手も受け入れやすくなります。理由を詳しく説明する必要はなく、「ちょっと」で十分です。
Q4

会議で自分と違う意見に流れそう

💡 「なるほど」と相手の意見を受け止めてから自分の考えを出すと、対立ではなく「一緒に考えている」雰囲気になります。
Q5

パートナーが家事をしてくれない

💡 「いつも」「何もやってくれない」は相手が「そんなことない」と反発しやすい言葉です。具体的に「これをやってほしい」と伝えるほうが、動いてもらいやすくなります。
Q6

親から「早く結婚しなさい」と言われる

💡 親の「心配」を先に受け止めると、こちらの言葉も届きやすくなります。「つらい」という自分の気持ちを正直に伝えることが大切です。
Q7

診察で薬の副作用が気になるけど、先生が忙しそう

💡 「一つだけ」と前置きすると、相手も構えずに聞いてくれます。副作用について質問するのは、患者としてとても大切なことです。
Q8

美容院で仕上がりがイメージと違う

💡 まず良い部分を認めてから要望を伝えると、美容師さんも前向きに対応しやすくなります。「もう少しだけ」が柔らかいクッションになっています。
Q9

友人に貸したお金が3ヶ月返ってこない

💡 「言い出しにくいんだけど」と正直に前置きすると、相手も身構えにくくなります。「大丈夫かな」と聞くことで、相手の事情にも配慮を示せます。
Q10

隣の席の人の香水がきつくて、体調が悪くなりそう

💡 相手の香水を責めるのではなく「自分が敏感」という伝え方にすると、角が立ちません。席を離れるという選択肢も、立派な「伝え方」の一つです。

💡 ヒント

どのパターンが多くても、自分を責めないでください。人は場面や相手によって反応が変わるのが自然です。「自分にはこういう傾向があるんだな」と気づくだけで、次の一歩が見えてきます。

WORK 2

DESC法 練習シート

最近あった「言いたかったけど言えなかった場面」や「つい強く言ってしまった場面」を思い出して、DESC法で整理してみましょう。

📋 DESC法とは?

アサーション・トレーニングの代表的な技法です。DESCに入る前にまず「相手の事情を想像する」のがポイントです。
🤔 相手の事情を想像する(当院アレンジ)
D — 事実を客観的に描写する
E — 自分の気持ちを短く表現する
S — 具体的な提案をする
C — そうなるとお互いどう良くなるか

📋 DESC法ワークシート
どんな場面?
🤔 相手の事情を想像
相手はなぜそうしたと思う?
D — 描写
何が起きた?(事実だけ)
E — 気持ち
そのとき自分はどう感じた?
S — 提案
どうしてもらえると嬉しい?
C — 結果
そうなるとお互いどう良くなる?
実際に伝えるとしたら
何と言う?(一文で)

💡 ヒント

最初から完璧にできなくて大丈夫です。特に「相手の事情を想像する」ステップは難しいですが、これができるだけで伝え方がぐっと柔らかくなります。正解を出す必要はなく、「もしかしたら…」と想像してみるだけでOKです。

WORK 3

断り方の練習

断ることが苦手な方へ。「ありがとう → 今回は難しい → 代わりの提案」の3ステップで、断りの言葉を組み立ててみましょう。

🙏 断り方の練習シート
最近断りたかったのに
断れなかった場面
断れなかった理由
(あてはまるものを選んでください)
断りの組み立て
3ステップで断りの言葉を作ってみましょう
① 「ありがとう」で始める
② 「今回は難しいです」
(シンプルに)
③ 代わりの提案
(あれば)
完成した断りフレーズ

💡 ヒント

断ることは、相手を否定することではありません。「今回は」と限定するだけで「あなた自体が嫌なわけではない」というメッセージになります。理由を長々と説明する必要もありません。短くシンプルなほうが、相手も受け取りやすいです。

WORK 4

1週間 伝え方チャレンジ

1週間、日常の中でDESC法や断り方を意識してみましょう。小さなことでOKです。記録をつけることで、少しずつ自信がついていきます。

📅 記録のつけ方

毎日、伝え方を意識した場面を振り返って記録します。何も試せなかった日は空欄でOKです。「相手の事情を想像できた?」は、DESC法の「相手の事情を想像する」ステップができたかどうかの振り返りです。

📅 1週間 伝え方チャレンジ記録
伝えようとした場面 相手の事情を
想像できた?
実際どう伝えた? 結果はどうだった?

💡 ヒント

大きなチャレンジでなくてOKです。「お店で『ありがとう』と言えた」「違う意見を一言だけ伝えてみた」——そんな小さな一歩を記録しましょう。うまくいかなかった日は「次はこうしてみよう」と書くだけで十分です。

🏠 セルフワーク × 🏥 対面カウンセリング

🏠 セルフワークでできること

  • 自分の伝え方の癖(我慢/ぶつけ)に気づく
  • DESC法を紙の上で練習し、言葉を準備する
  • 断り方のフレーズをストックしておく

🏥 対面カウンセリングのメリット

  • 実際の場面を想定したロールプレイで体感として身につく
  • 「言えない」の裏にある思い込みや不安を一緒に掘り下げられる
  • 社交不安が強い場合、お薬の併用で練習がしやすくなる

📋 このワークシートを診察にお持ちください

記入したワークシートがあると、言葉にしにくい気持ちや状況を効率的に共有でき、
限られた診察時間をより有意義に使えます。

📱 診察時にお持ちください

  1. 「結果を表示」ボタンで記入内容を表示
  2. スクリーンショットを撮影
  3. デジスマ問診票の「画像添付」に貼り付け
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📚 参考資料