〜 自分を守るために、今日からできること 〜
学校で、無視される、悪口を言われる、物を隠される、SNSで何か書かれる、たたかれる——。そんなことが続いているあなたのためのページです。読みたいところだけ読めば大丈夫です。
相手が「遊びだった」「そんなつもりじゃない」と言っても、あなたが苦しいなら、それは苦しいことです。日本の法律(いじめ防止対策推進法)でも、いじめかどうかは、された人が心や体に苦痛を感じているかで考えることになっています。
「このくらいで傷つく自分が弱い」と思わなくて大丈夫。傷つくのは、あなたが弱いからではなく、されていることがつらいことだからです。
教室に入らない。その場から離れる。学校を休む。——それは逃げではなく、自分を守るための正しい選択です。
つらい場所に毎日いると、眠れない、食べられない、朝お腹や頭が痛くなる、何をしても楽しくない——そんなふうに、心と体がすり減っていきます。すり減った状態では、考える力も、人に相談する力も出てきません。
いったん離れて、安全な場所で回復することは、「負けを認める」ことではなく、立て直すための時間です。
ひどいことをされたら、怒りがわくのは当たり前です。「あいつも同じ目にあえばいい」と思うことがあっても、あなたがおかしいわけではありません。
どうやってやり返すか、どうやって相手を困らせるか——それを考えている間、あなたの頭の中の真ん中には、ずっと相手が居座ります。寝る前も、休みの日も、好きなことをしているときも、相手のことを考えてしまう。
そうなると、あなたの毎日が、相手に乗っ取られたままになってしまいます。相手は先に進んでいるのに、あなたの時間だけが止まってしまうのです。
それに、やり返すと、今度はあなたが責められる立場になってしまうこともあります。
あとで大人に話すとき、記録があると「いつ・何が」を正確に伝えられます。記録は、あなたの話が信じてもらえるための味方です。
| 日付・時間 | 月 日( ) 時ごろ |
|---|---|
| 場所 | |
| だれに | |
| されたこと 言われたこと | |
| 見ていた人 | |
| 気持ち・体 |
コピーしたひな形は、スマホのメモ帳などに貼り付けて使えます。このページには何も保存されません。
毎日きちんと書けなくても大丈夫。思い出したときに一行だけでも十分です。前のことを思い出して書くときは「〇月ごろ」でかまいません。思い出すのがつらいときは、無理に書かなくていい。
「教室に行く」か「家にいる」かの二択ではありません。学校の中にも外にも、別の場所があります。
養護の先生がいる場所。体調が悪いときだけでなく、教室にいられないときの避難場所にもなります。
学校によって「校内教育支援センター」「ステップルーム」など呼び方はいろいろ。教室に入らずに学校で過ごせる場所です。
市区町村の教育委員会がつくっている、学校の外の学びの場(「適応指導教室」と呼ばれることもあります)。少人数で、自分のペースで過ごせます。
民間の団体がつくっている居場所・学びの場。雰囲気や費用は場所によっていろいろなので、大人と一緒に見学を。
家でオンライン教材や授業配信を使って学ぶ方法もあります。
別室や学校の外の場所、家でのオンライン学習が、条件によっては学校の「出席」として扱われることがあります。どれが使えるか、出席になるかは学校や地域によって違うので、おうちの人や先生と一緒に確かめてみてください。
おうちの人、担任の先生、保健室の先生、スクールカウンセラー、部活の先生、塾の先生——。全員にわかってもらう必要はありません。一人でいいです。
「大ごとにしないで」「先生に言う前に私に相談して」とお願いしていいです。あなたの気持ちを聞かずに話を進めないでほしい、と伝えるのは、わがままではありません。
「気にしすぎ」「やり返せ」と言われてしまうこともあります。それはあなたの話がおかしいからではなく、その人がまだ状況をわかっていないだけ。別の人に話してみてください。下の相談窓口も使えます。
見ているのに何も言わないクラスメートがいると、「自分には助ける価値がないんだ」と感じてしまうかもしれません。でも、多くの場合それは、あなたのせいではなく、止めに入ったら次は自分が標的になるかもしれない、という怖さのせいです。だからこそ、子ども同士だけで解決しようとせず、大人の力を借りることが大切なのです。
名前を言わなくても大丈夫。うまく話せなくても、途中で切ってもかまいません。
※ 一部のIP電話・キッズ携帯などからはつながらないことがあります。受付時間は変わることがあるので、つながらないときは各公式サイトを確認してください。
いじめを受けると、知らないうちに、自分に向かってこんな言葉をくり返してしまうことがあります。そう思ってしまうのは、つらい経験をした人にとってとても自然なことです。でも、それは事実ではありません。ひとつずつ、ほどいてみましょう。
こうした思い込みは、心の中で、相手へのはげしい怒りになったり、「どうせ自分なんか」と自分を責める気持ちになったりします。どちらも、あなたをもっと苦しくさせます。浮かんできたら「あ、また思い込みが来た」と気づいて、信頼できる大人や、診察で話してみてください。言葉にして外に出すと、少しずつほどけていきます。
いじめのつらさで、死にたい、消えてしまいたいと思うことがあります。それは、あなたが弱いからではなく、それだけ苦しい状況にいるということです。
あなたが終わらせたいのは、命ではなく「この苦しさ」のはず。苦しさの終わらせ方は、ほかにあります。一人で抱えないで、次のページを開いてください。
眠れない、食べられない、朝になるとお腹や頭が痛い、学校のことを思い出すとドキッとする、何も楽しくない——。これは、つらいことが続いたときに起きる心と体の自然な反応です。気のせいでも、なまけでもありません。
診察では、こうした症状を少しでも楽にする方法を一緒に考えます。学校で必要な配慮(別室で過ごす、など)について、医師から学校に伝える書類を書くこともできます。
診察で話したことを、あなたやおうちの人に確認しないまま学校に伝えることはありません。ただし、あなたの命や安全に関わる危険が差し迫っているときは、あなたを守るために、おうちの人などと連携することがあります。