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「いじめられているかも
しれない」あなたへ

〜 自分を守るために、今日からできること 〜

いま「死にたい」「消えたい」気持ちが強いときは、このページより先に こちらを開いてください。
今すぐ危ないときは 119、または 相談窓口の一覧へ。

📖 このページについて

学校で、無視される、悪口を言われる、物を隠される、SNSで何か書かれる、たたかれる——。そんなことが続いているあなたのためのページです。読みたいところだけ読めば大丈夫です。

🌿 まず、いちばん伝えたいこと

あなたは、悪くありません。

いじめが起きる理由は、いじめる側にあります。
「自分が〇〇だから」と、原因を自分の中に探さなくていい。

「いじり」「ノリ」「冗談」と言われても

相手が「遊びだった」「そんなつもりじゃない」と言っても、あなたが苦しいなら、それは苦しいことです。日本の法律(いじめ防止対策推進法)でも、いじめかどうかは、された人が心や体に苦痛を感じているかで考えることになっています。

「このくらいで傷つく自分が弱い」と思わなくて大丈夫。傷つくのは、あなたが弱いからではなく、されていることがつらいことだからです。

🚪 離れるのは、負けじゃない

教室に入らない。その場から離れる。学校を休む。——それは逃げではなく、自分を守るための正しい選択です。

体と心が回復しないと、次の一手も打てない

つらい場所に毎日いると、眠れない、食べられない、朝お腹や頭が痛くなる、何をしても楽しくない——そんなふうに、心と体がすり減っていきます。すり減った状態では、考える力も、人に相談する力も出てきません。

いったん離れて、安全な場所で回復することは、「負けを認める」ことではなく、立て直すための時間です。

🌱 こう考えてみてください

  • 「行けない自分」ではなく「自分を守れた自分」
  • 勉強や友だちとのつながりは、教室以外でも続けられる(下の居場所を見てね)
  • 休んでいる間のことは、大人が一緒に考える仕事

⏸️ 仕返しを考え続けると、自分の時間が止まる

ひどいことをされたら、怒りがわくのは当たり前です。「あいつも同じ目にあえばいい」と思うことがあっても、あなたがおかしいわけではありません。

でも、「仕返しモード」に入ると……

どうやってやり返すか、どうやって相手を困らせるか——それを考えている間、あなたの頭の中の真ん中には、ずっと相手が居座ります。寝る前も、休みの日も、好きなことをしているときも、相手のことを考えてしまう。

そうなると、あなたの毎日が、相手に乗っ取られたままになってしまいます。相手は先に進んでいるのに、あなたの時間だけが止まってしまうのです。

それに、やり返すと、今度はあなたが責められる立場になってしまうこともあります。

🌱 取り戻したいのは「自分の時間」

  • 怒りは、がまんしなくていい。記録に書く、信頼できる大人にぶつける、体を動かすなどで外に出す
  • 怒りは、あなたを振り回す「主人」ではありません。扱い方を練習できる感情です。「いま怒ってるな」と気づけるだけで、ハンドルはあなたの手に戻ってきます
  • 相手をどうするかは、大人(学校や家の人)の仕事。あなたが背負わなくていい
  • あなたの仕事は、自分の好きなこと、安心できる時間を少しずつ取り戻すこと
  • 相手を許さなくていい。でも、相手のことを考える時間は、少しずつ減らしていっていい

📝 記録を残す — あなたの言葉を守る道具

あとで大人に話すとき、記録があると「いつ・何が」を正確に伝えられます。記録は、あなたの話が信じてもらえるための味方です。

書いておくこと

  • いつ(日付・だいたいの時間)
  • どこで(教室、廊下、部活、通学路、SNS など)
  • だれに(わかる範囲で。全員わからなくてもOK)
  • 何をされたか・言われたか(言われた言葉は、そのまま書く)
  • 見ていた人(いれば)
  • そのときの気持ち・体のようす(眠れない、お腹が痛い など)

📱 SNS・LINEのときは「スクリーンショット」

  • 相手の名前(アカウント名)と日時が写るように撮る
  • 相手に消されても残るよう、早めに撮っておく
  • スクショは、信頼できる大人にも渡しておく(あなたのスマホが壊れたり見られたりしても大丈夫なように)
  • 書き込みに言い返したり、ブロック前に相手とやりとりを続けたりしなくていい

✏️ 記録のひな形(メモ帳や紙に写して使ってください)

日付・時間 月 日( ) 時ごろ
場所
だれに
されたこと
言われたこと
見ていた人
気持ち・体

コピーしたひな形は、スマホのメモ帳などに貼り付けて使えます。このページには何も保存されません。

💡 完璧じゃなくていい

毎日きちんと書けなくても大丈夫。思い出したときに一行だけでも十分です。前のことを思い出して書くときは「〇月ごろ」でかまいません。思い出すのがつらいときは、無理に書かなくていい。

🏡 教室以外にも、居場所はある

「教室に行く」か「家にいる」かの二択ではありません。学校の中にも外にも、別の場所があります。

🩹 保健室

養護の先生がいる場所。体調が悪いときだけでなく、教室にいられないときの避難場所にもなります。

🚪 別室(校内の教室以外の部屋)

学校によって「校内教育支援センター」「ステップルーム」など呼び方はいろいろ。教室に入らずに学校で過ごせる場所です。

🏫 教育支援センター

市区町村の教育委員会がつくっている、学校の外の学びの場(「適応指導教室」と呼ばれることもあります)。少人数で、自分のペースで過ごせます。

🌳 フリースクールなど

民間の団体がつくっている居場所・学びの場。雰囲気や費用は場所によっていろいろなので、大人と一緒に見学を。

💻 オンラインで学ぶ

家でオンライン教材や授業配信を使って学ぶ方法もあります。

💡 「出席」になることもある

別室や学校の外の場所、家でのオンライン学習が、条件によっては学校の「出席」として扱われることがあります。どれが使えるか、出席になるかは学校や地域によって違うので、おうちの人や先生と一緒に確かめてみてください。

🗣️ 一人だけでいい、話せる大人を見つける

おうちの人、担任の先生、保健室の先生、スクールカウンセラー、部活の先生、塾の先生——。全員にわかってもらう必要はありません。一人でいいです。

話しはじめの言葉の例

「ちょっと聞いてほしいことがある。まだ大ごとにしないで、まず聞くだけ聞いてほしい」
「最近、学校で〇〇されていて、つらい。どうしたらいいか一緒に考えてほしい」
「口で言うのが難しいから、これ(記録やスクショ)を見てほしい」

「大ごとにしないで」「先生に言う前に私に相談して」とお願いしていいです。あなたの気持ちを聞かずに話を進めないでほしい、と伝えるのは、わがままではありません。

💡 最初の人がうまく受け止めてくれなかったら

「気にしすぎ」「やり返せ」と言われてしまうこともあります。それはあなたの話がおかしいからではなく、その人がまだ状況をわかっていないだけ。別の人に話してみてください。下の相談窓口も使えます。

💡 まわりの子が助けてくれないのは

見ているのに何も言わないクラスメートがいると、「自分には助ける価値がないんだ」と感じてしまうかもしれません。でも、多くの場合それは、あなたのせいではなく、止めに入ったら次は自分が標的になるかもしれない、という怖さのせいです。だからこそ、子ども同士だけで解決しようとせず、大人の力を借りることが大切なのです。

📞 電話・チャットで相談できるところ

名前を言わなくても大丈夫。うまく話せなくても、途中で切ってもかまいません。

24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)

なやみ言おう。夜も休日も、24時間・無料。かけた場所の教育委員会の相談窓口につながります。おうちの人からの相談もできます。

チャイルドライン(18歳までの子ども専用)

毎日16時〜21時・無料(12月29日〜1月3日はお休み)。チャットでも話せます → チャイルドライン公式サイト

こどもの人権110番(法務省)

平日 8時30分〜17時15分・無料。法務局の職員や人権擁護委員が、いじめの相談を受けています。

※ 一部のIP電話・キッズ携帯などからはつながらないことがあります。受付時間は変わることがあるので、つながらないときは各公式サイトを確認してください。

🪢 心にかかってしまう「思い込み」をほどく

いじめを受けると、知らないうちに、自分に向かってこんな言葉をくり返してしまうことがあります。そう思ってしまうのは、つらい経験をした人にとってとても自然なことです。でも、それは事実ではありません。ひとつずつ、ほどいてみましょう。

いじめを受けたから、もう幸せにはなれない
今のつらさは、とても大きく見えると思います。でもそれは、「今」のつらさです。いじめを受けた経験のある人の多くが、時間をかけて、安心できる場所や好きなこと、大切な人を見つけて、自分らしい毎日を取り戻しています。いじめは、あなたの未来まで決めることはできません。
いじめられる自分は、人より劣っている
誰がいじめの標的になるかは、その人の価値で決まるのではありません。そのクラスの空気や、力の強い・弱いの偏りで決まってしまうことが多いのです。場所や人が変われば、同じあなたが、まったく違うふうに見られることはよくあります。あなたの値打ちを決めるのは、いじめた人ではありません。
自分なんか、生きている価値がない
いじめは、された人に「自分には価値がない」と思い込ませてしまう力を持っています。でもそれは、いじめが心に残した傷が言わせている言葉で、あなたについての真実ではありません。この気持ちが消えないとき、強くなるときは、一人で抱えないで、下のページを開いてください。
もう二度と、立ち直れない
心の傷は、体の傷と同じように、手当てをすれば少しずつ回復していきます。そして、つらい時期を人に支えられながら越えた経験は、人に頼る力や、誰かを支える力として、あなたの中に残ります。立ち直るのに、時間がかかってもかまいません。

💡 思い込みは「怒り」か「自分責め」になりやすい

こうした思い込みは、心の中で、相手へのはげしい怒りになったり、「どうせ自分なんか」と自分を責める気持ちになったりします。どちらも、あなたをもっと苦しくさせます。浮かんできたら「あ、また思い込みが来た」と気づいて、信頼できる大人や、診察で話してみてください。言葉にして外に出すと、少しずつほどけていきます。

🕯️ 「死にたい」「消えたい」と思ったら

いじめのつらさで、死にたい、消えてしまいたいと思うことがあります。それは、あなたが弱いからではなく、それだけ苦しい状況にいるということです。

あなたが終わらせたいのは、命ではなく「この苦しさ」のはず。苦しさの終わらせ方は、ほかにあります。一人で抱えないで、次のページを開いてください。

💙 死にたい気持ちが消えないあなたへ あなたの「死にたい」がどのへんにあるか、一緒に探すページ。 🧭 セーフティプランを作る 苦しくなったときに見る「自分を守る手順書」。落ち着いているうちに作っておけます。 🌊 自分を傷つけてしまうとき 責めるためのページではありません。苦しさの出口をほかに増やす方法。

🏥 こころの診療で相談できること

眠れない、食べられない、朝になるとお腹や頭が痛い、学校のことを思い出すとドキッとする、何も楽しくない——。これは、つらいことが続いたときに起きる心と体の自然な反応です。気のせいでも、なまけでもありません。

診察では、こうした症状を少しでも楽にする方法を一緒に考えます。学校で必要な配慮(別室で過ごす、など)について、医師から学校に伝える書類を書くこともできます。

診察で話したことを、あなたやおうちの人に確認しないまま学校に伝えることはありません。ただし、あなたの命や安全に関わる危険が差し迫っているときは、あなたを守るために、おうちの人などと連携することがあります。

💬 よくある質問

親に言ったら、大ごとにされそうで言えない
その心配はもっともです。話すときに「まず聞くだけにしてほしい」「学校に言う前に、どうするか一緒に決めたい」と先に伝えてみてください。直接言いにくければ、このページの保護者向けページを見せるのも一つの方法です。保護者向けページには「まず本人の気持ちを聞いて」と書いてあります。
先生に言ったのに、何も変わらない
言ったこと自体は、とても勇気のいることでした。変わらないのは、あなたの言い方が悪かったからではありません。記録を見せながらもう一度伝える、別の先生(学年の先生、保健室の先生、スクールカウンセラー)に話す、おうちの人から学校に伝えてもらう、上の相談窓口に電話する——など、ルートを変えてみてください。
SNSで悪口や写真を書かれている
まず日時とアカウント名が写るようにスクショを撮って、信頼できる大人に渡してください。言い返さなくていいです。各SNSには「報告(通報)」の機能があります。写真や動画を勝手に広められている、脅されている、お金を要求されている、といった場合は、大人と一緒に警察に相談することもできます。
やり返したい気持ちが止まらない
それだけのことをされているのだから、怒りがわくのは自然なことです。怒りを感じること自体は悪くありません。ただ、仕返しを考え続けると、あなたの時間が止まってしまいます(上の「仕返しを考え続けると」)。怒りは、記録に書く、信頼できる大人にぶつける、体を動かす、などで外に出してください。あなたを守るのは大人の仕事です。
前に自分も、誰かをいじっていたことがある
それに気づけたのは大切なことです。でも、だからといって、今あなたがされていることを我慢しなければいけない理由にはなりません。今のあなたが守られることと、過去のことを振り返ることは、別々に考えて大丈夫です。
友だちがいじめられている。どうしたらいい?
その場で止めに入るのは、とても難しいことです。できなくても自分を責めないで。あとで友だちに「大丈夫?」と声をかける、一緒にいる、見たことを信頼できる大人に伝える——それだけでも、友だちにとっては大きな支えになります。伝えるときは、友だちの気持ちも聞いてからにしましょう。

🌸 まとめ

👨‍👩‍👧 おうちの人に見せてほしいページ 「お子さんがいじめを受けているとき」— 学校とのやりとりや、病院に頼めることをまとめた保護者向けのページです。
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📚 参考資料(2026年10月確認)