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パートナーからの暴力に悩んでいる方へ

〜 あなたは悪くありません 〜

パートナーからの暴力——「自分が悪いのかもしれない」「我慢すればいい」「子どものために離れられない」。そう思っていませんか。暴力を受けているのは、あなたのせいではありません。このページでは、DV(ドメスティック・バイオレンス)について知り、安全を守るための情報をお伝えします。

DVとは

配偶者やパートナーからの暴力を「DV(ドメスティック・バイオレンス)」と呼びます。殴る・蹴るだけがDVではありません。

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身体的暴力

殴る、蹴る、物を投げる、首を絞める、髪を引っ張る、押し倒す

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精神的暴力

無視する、人格を否定する、大声で怒鳴る、「お前はダメだ」と繰り返す、脅す

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経済的暴力

生活費を渡さない、働かせない、収入を取り上げる、お金の使い方を細かく管理する

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性的暴力

同意のない性行為を強いる、避妊に協力しない、性的な画像で脅す

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社会的隔離

友人や家族と会うことを制限する、外出や行動を監視・制限する、孤立させる

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デジタル暴力

スマホの中身を勝手にチェックする、SNSの利用を制限する、GPSで居場所を追跡する

💡 暴力のサイクル

DVには典型的なサイクルがあります。爆発期(暴力がふるわれる)→ ハネムーン期(優しくなる、謝る、「もうしない」と約束する)→ 緊張蓄積期(ピリピリした空気が続く)→ そして再び爆発へ。

「優しい時期があるからDVではない」——これは間違いです。優しい時期があるからこそ、離れがたくなる。それがDVの特徴です。

「これってDV?」セルフチェック

当てはまるものがないか、確認してみてください。

🤝 相談を検討してみてください
1つでも当てはまった場合、あなたが受けている扱いはDVに該当する可能性があります。一人で抱え込まず、下記の相談窓口や当院にご相談ください。あなたの気持ちを聴かせてください。
🌿 今のところ該当する項目はありません
ただ、「何かおかしい」と感じている場合は、それ自体が大切なサインです。気になることがあれば、いつでもご相談ください。
🌿 ご留意ください

このチェックリストは診断ではありません。ご自身の状況を整理するためのきっかけとしてお使いください。

「共依存」に陥らないために

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共依存とは

共依存とは、相手の問題(暴力・依存症など)に巻き込まれながら、「自分がいなければこの人はダメになる」「自分が支えなければ」と感じて離れられなくなる状態です。相手の世話をすることに自分の存在意義を見出してしまい、結果として暴力的な関係が続いてしまいます。

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こんなサインに気づいていますか?

  • 「私がいないとこの人はダメになる」と感じている
  • 相手の機嫌や問題に振り回されて、自分の生活がなくなっている
  • 相手を「変えてあげたい」「救いたい」と強く思っている
  • 暴力のあとに優しくされると「やっぱり良い人だ」と思ってしまう
  • 相手に尽くすことが「愛」だと信じている
  • 離れることに強い罪悪感を感じる
  • 自分の気持ちや欲求を後回しにするのが当たり前になっている
  • 「この人には私しかいない」と思っている
⚠️ 共依存が危険な理由

共依存状態では、相手を助けているつもりが、実は暴力を続けやすい環境を作ってしまっていることがあります。あなたが我慢し続けることで、相手は「このままでいい」と感じてしまいます。相手が変わるかどうかは、相手自身の問題です。あなたが犠牲になることで相手が変わることはありません。

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「イネイブラー」になっていませんか?

イネイブラーとは、相手の問題行動を無意識に「可能にしてしまう人」のことです。たとえば——

  • 相手が暴力をふるった翌日、何事もなかったように振る舞う
  • 相手が壊したものを黙って片づける
  • 周囲に「本当はいい人なの」とかばう・取り繕う
  • 相手の暴言を「疲れていたから」と代わりに謝る
  • 相手が起こした問題の後始末を引き受ける

これらはすべて「尻拭い」です。あなたが後始末をするたびに、相手は自分の行動の結果と向き合わずに済んでしまいます。その結果、「暴力をふるっても大丈夫」という学習が強化され、暴力はエスカレートしていきます。

相手の問題の後始末をしないこと、かばわないことは、冷たさではありません。相手が自分自身の行動に責任を持つ機会を与えることです。

💡 共依存から抜け出すために
  • 「自分の人生」を取り戻す——相手の問題ではなく、自分自身の気持ち・やりたいこと・健康に目を向けてください
  • 境界線を引く——「ここまでは受け入れるが、ここからは受け入れない」という線を自分の中で決めてください
  • 「助ける」と「支配される」は違う——本当の愛情は、自分を犠牲にすることではありません
  • 他人に対して過度に責任を持たない——相手の人生は相手のものです。相手の感情、行動、選択の結果に、あなたが責任を負う必要はありません
  • 相手を変えることはできない——変わるかどうかは相手自身が決めることです。あなたの責任ではありません
  • 専門家に相談する——共依存のパターンは一人では気づきにくいもの。カウンセリングで自分のパターンを見つめ直すことが大切です
⚠️ 「関係を終わらせる」という選択肢

「この人を見捨てるわけにはいかない」「私が離れたらこの人はどうなるの」——その気持ちはわかります。でも、考えてみてください。相手の人生に責任を持てるのは、相手自身だけです。

あなたがどれだけ尽くしても、相手が変わる保証はありません。むしろ、あなたがそばにい続けることで、相手が「このままでいい」と感じてしまうこともあります。

関係を終わらせることは、「見捨てる」ことではありません。それは、自分の安全と人生を守る決断であり、同時に相手が自分自身と向き合うきっかけにもなり得ます。「離れる」という選択肢を持っておくこと自体が、あなたの心の支えになります。

「この人がかわいそう」「私がいなくなったら……」と感じるとき、それは相手への過度な責任感です。あなたは、あなた自身の人生に責任を持つだけで十分です。

🌿 覚えておいてください

相手のために自分を犠牲にし続けることは「愛」ではありません。あなた自身が安全で健康であることが、何よりも大切です。「この人を見捨てられない」と感じるとき、それは愛情ではなく共依存のサインかもしれません。

📖 共依存についてもっと詳しく知る →

DV専用セーフティプラン

今すぐ離れられなくても、「いざというときの備え」をしておくことが、あなたの安全を守ります。

1

安全な避難先を確認しておく

DV相談窓口のシェルター、信頼できる親族や友人の家。複数の候補を考えておくと安心です。

2

緊急時の持ち出し袋を準備する

身分証明書のコピー、現金、着替え、常備薬、保険証、通帳のコピー。お子さんがいる場合は、子どもの必需品も。相手に見つからない場所に保管しましょう。

3

証拠を残す

ケガの写真(日付入り)、暴言の録音、日記(日時・内容を記録)、医療機関の診断書。これらは保護命令の申立てや法的手続きで重要な証拠になります。

4

相談先の電話番号を暗記またはメモしておく

DV相談ナビ #8008、DV相談プラス 0120-279-889。紙のメモを靴の中や下着の間に隠す方法もあります。

5

合図を決めておく

信頼できる人に「助けて」のサインを伝えておきましょう。特定の言葉やメッセージで「今危険」と伝える方法を決めておくと、緊急時に助けを求めやすくなります。

6

子どもがいる場合の準備

学校や保育園への事前連絡、母子手帳、保険証、子どもの薬や必需品の確認。子どもの安全も含めた避難計画を立てておきましょう。

⚠️ 大切な注意

セーフティプランの準備は、相手に絶対に知られないように行ってください。スマホの検索履歴やブラウザの履歴もこまめに消しましょう。このページを見た後も、履歴の削除をおすすめします。

相談窓口

🆘 一人で抱え込まないでください
📞
DV相談ナビ
最寄りの相談窓口に自動転送されます。
#8008(はれれば)
🕐
DV相談プラス
24時間対応、多言語対応、チャット・メール相談も可能。
0120-279-889
🏛️
配偶者暴力相談支援センター
各都道府県に設置されています。お住まいの地域のセンターにご相談ください。
🚨
警察
身の危険がある場合は迷わず。
110

当院でできること

🗣️

安全な場所で気持ちを話せる診察

誰にも言えなかったこと、一人で抱えてきたこと。当院の診察室はあなたが安心して話せる場所です。話したくないことは話さなくて大丈夫。あなたのペースで進めます。

💊

DV被害によるPTSD・うつ・不安の治療

長期間の暴力は、心に深い傷を残します。PTSD(心的外傷後ストレス障害)、うつ、不安障害、不眠——これらの症状に対して、お薬の処方や治療を行います。

📝

診断書の作成

保護命令の申立てや離婚調停など、法的手続きに必要な診断書を作成します。ケガの記録や精神的な影響の記録は、あなたの安全を守るための大切な証拠になります。

🧭

状況の整理と今後の方針の相談

「どうすればいいかわからない」——そんな状態を、一緒に整理します。今の状況を客観的に見つめ直し、あなたにとって安全な選択肢を一緒に考えます。

🤝

弁護士・シェルター等の情報提供

必要に応じて、DV問題に詳しい弁護士、シェルター、行政の支援窓口などの情報をお伝えします。一人で全部調べなくても大丈夫です。

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あなたは悪くありません

暴力を受けているのは、あなたのせいではありません。「もっと上手くやれば」「私が変われば」——そう思う必要はないのです。
一人で我慢し続ける必要はありません。
助けを求めることは、弱さではなく、あなたと大切な人を守るための強さです。

🤲 加害を止めたい方へ 🛡️ セーフティプラン トップに戻る →