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めまい体操

〜 ふらつきに、少しずつ慣れていく 〜

🚑 すぐ受診・救急が必要なめまい

次のようなめまいは、脳の病気(脳卒中など)の可能性があります。体操をせず、すぐ受診・救急(119)を。

  • ろれつが回らない・手足がしびれる・力が入らない
  • 突然の激しい頭痛、物が二重に見える
  • 立てない・まっすぐ歩けないほど強い
  • 急に片方の耳が聞こえにくくなった・強い耳鳴り

また、めまいには原因がいくつもあります。まずは耳鼻科や内科で診断を受けてから、体操を取り入れましょう。

めまいには、いろいろな種類があります

「めまい」とひとことで言っても、原因はさまざまです。下の赤い危険サインがない、ぐるぐる・ふわふわするタイプの多くには、体操(前庭リハビリ)が役立ちます。

良性発作性頭位めまい(BPPV)

寝返りや起き上がりなど、頭を動かすと数十秒グルグル。最も多いタイプ。体操が効きやすい。

前庭神経炎のあと

強いめまいの後に残るふらつき。慣らす体操で回復を助けます。

加齢・運動不足によるふらつき

バランス機能の衰え。練習で取り戻せます。

不安・ストレス性(PPPD など)

ふわふわが続く。不安と深く関わるタイプ。

🧠 なぜ「体操」でめまいが軽くなるの?

私たちのバランスは、耳の奥(内耳)・目・足の裏から届く情報を、脳がまとめて保っています。めまいは、この情報がズレてしまった状態。
あえて少しずつ頭や目を動かすと、脳が新しいバランスに「慣れて」調整し直します。これを前庭代償と呼び、めまい体操はこの脳の力を引き出します。動かさず安静にしすぎると、かえって回復が遅れます。

めまいをやわらげる体操

少しめまいが出ても大丈夫です。転ばない安全な場所(ベッド・壁ぎわ・椅子のそば)で、無理のない範囲から始めましょう。気分が悪くなったら休みます。

1目を動かす練習

🔁 各10回 ゆっくり→速く

頭は止めたまま、目だけを動かします。

  1. 上下に視線を動かす(10回)
  2. 左右に視線を動かす(10回)
  3. 近くの指先と遠くの壁を交互に見る(10回)
目で「ピント合わせ」を鍛えると、動いてもブレにくくなります。

2頭を動かす練習

🔁 各10回 はじめはゆっくり

目は前の一点(指先など)を見たまま、頭をゆっくり動かします。

  1. 頭を上下にうなずく(10回)
  2. 頭を左右に振る(10回)
少しふらっとしても、それが「脳が慣れていく」サイン。慣れたら少し速く。

3ブラント・ダロフ法

⏱️ 左右で1往復 × 5回 / 1日2〜3回

頭位めまい(BPPV)に広く使われる体操です。ベッドの端に座って行います。

  1. 背すじを伸ばして座る
  2. 体を横にパタンと倒し、頭は斜め上(天井向き45度)に。めまいが出たらそのまま30秒キープ
  3. ゆっくり起き上がり、座って30秒待つ
  4. 反対側も同じように行う
30
最初はめまいが出ますが、続けるうちに弱くなっていきます。必ず座って行い、転倒に注意。

4立って・歩いてバランス練習

⏱️ 各20〜30秒・支えのそばで

足の裏からのバランス感覚を鍛えます。必ず壁や手すりのそばで。

  1. 足を閉じて立つ(慣れたら目を閉じて)
  2. その場で足踏み
  3. かかと→つま先と一直線に歩く(綱渡り歩き)
30
🗓️ 続けるほど、楽になります

めまい体操は、1〜2回ではなく、毎日コツコツ続けることで効いてきます。数週間つづけるうちに、ふらつきが軽くなっていくのが目安です。

「めまいが出るからやらない」ではなく「少し出ても、安全に続ける」ことが回復への近道です

💡 エプリー法について

BPPVには「エプリー法」という、頭をいくつかの向きに動かして耳石を戻す方法もあります。効果が高い一方、正しい向きで行う必要があるため、まずは医師・理学療法士の指導のもとで行うのが安全です。自己流での無理な実施は避けましょう。

不安と、めまいの深いつながり

強いめまいを経験すると、「また起きたら…」という不安が、ふわふわした感覚を長引かせることがあります。検査では異常がないのにふらつきが続くタイプ(持続性知覚性姿勢誘発めまい・PPPD など)は、不安や緊張と深く関わっています。

このタイプには、めまい体操に加えて、呼吸を整える・考えのクセをほぐすといったこころのケアがよく効きます。「気のせい」ではなく、ちゃんと対処できるめまいです。

こんなときは医療機関へ

  • 体操を続けても、数週間たってもめまいが軽くならない
  • めまいに加え、耳鳴り・難聴・頭痛が出てきた
  • めまいが怖くて外出や生活ができない
  • めまいとともに気分の落ち込みや強い不安が続く

めまいと不安が重なっているときは、こころの面からのサポートも役立ちます。つらいときは当院にもご相談ください。

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